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2011年9月実用新案登録しました。



考案名称「包装袋(フレコン)の加熱処理装置」



出願日:平成23年8月1日
出願番号:実願2011−4470

包装袋(フレコン)の加熱処理装置 フロー図

写真をクリックで拡大します。

使用済フレコンの入庫

入庫直後は外側、内側共に非常に汚れています。

フレコン内側の状態

内側に黒く見えているのはこくぞう虫です。白いのは、ノシメマダラメイの幼虫です。

吊下げて叩き清掃

内側をひっくり返して叩きます、この時点で残留している米と虫(成虫と卵)を取り除きます。

清掃後の状態

この状態で一応、目視できる虫や残留物は清掃されています。(但し、害虫の卵は目視検査が出来ません)

蒸気燻蒸前の状態

高温蒸気が浸透し易いよう、吊下げます。

高温殺虫処理

熱処理機にて、殺虫を行います。

高温殺虫処理後(内側)

蒸気燻蒸後の内部状態です。熱処理を行うため非常に綺麗な状態に仕上がります。

高温殺虫処理後(表側)

蒸気燻蒸後の表側の状態です、どうしても汚れが残る物はブラシによる洗浄をしております。

出庫の状態

3枚単位でビニールに包装して出庫します。

写真をクリックで拡大します。


実用新案登録証
実用新案登録証
登録第3171064号
考案名称『包装袋の加熱処理装置』

包装袋(フレコン)の加熱処理装置によるメリット

当社は、臭化メチルやホストキシン等の毒劇薬剤の燻蒸処理を行っていないため

  1. 環境や食品に対して安全である。
  2. 燻蒸後のガス開放期間(毒性消滅期間)が要らないため、滞留期間がなく最小限のフレコン数で運用できる(費用対効果)。
  3. 小ロットで処理できるため、迅速に対応できる(即対応可能)。

包装袋(フレコン)の加熱処理装置の補足説明
  • 使用しています地下水は、水質検査を実施し厚生省告示第370号「食品、添加 物等の規格基準」に合致しています
  • 蒸気燻蒸に使用された、水の排出は全く危険性がないため、用水路に流して処理しております。
  • 機械内の清掃は吸引処理と空圧(専用コンプレッサー)により実施しており、都度使用後に行い、残留物を徹底して排除しております。

この蒸気燻蒸システムは、JAアグリライン石川と当社で共同開発した、今、最も注目されている熱処理システムです。

JAアグリライン石川

高温殺虫について

 昆虫類の温度に対する耐性はステージ(卵、幼虫、蛹、成虫)により異なることが知られています。これは低温に対して顕著で、どのステージで越冬するライフサイクルであるかが大きく関与していると考えられています。一方、高温に対しては昆虫類の体を構成しているタンパク質の性質(高温化に曝されると変性します)に左右されるため、ステージによる差は大きくありません。
 一般に昆虫類は高温条件では、50から60℃の温度に数分間曝されると死亡すると言われています。今回、対象のシメノメイガも例外ではなく、60℃で5分以上、55℃では10分以上曝されると全て死滅すると報告されています。  

《参考文献》
・都市害虫百科
・食品工業と害虫 混入異物としての虫